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日本で発達した中国医学系の伝統医学の呼称

漢方医学(和漢方・和方):日本で発達した中国医学系の伝統医学の呼称である。中国を起源とする伝統医学は、奈良朝以来断続的に日本に伝来して来たが、日本では文物(古文献)の保存とともに技術体系の保存も高いレベルで維持されて来たため、大陸では使用されなくなり深化を止めた系統の技術も、発展維持されてきた経緯があり、現在では鍼灸・生薬ともに、中国原産のものとは趣を異にする物に発達している。
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例えば、「証」決定のための「腹診」という腹壁筋緊張を類型分類する診察技法がある。これは古代中国で原型が形成され主たる古典にも記されているが、大陸において儒教的な社会が高度に成立した宋代以降は、中国人は他人に腹部を露出するのを好まなくなったこともあり、腹診は用いられなくなった。実際には鍼灸における配穴(ツボを選ぶこと)においても、生薬の匙加減を決定する上でも腹診は非常に有用である為、この技術は日本で保存され、江戸期には按摩の技術とも関連を持ち、独自の診察技術へと発展した。

また、「六部定位診」と呼ばれる橈骨動脈の拍動の様子を分類し、病態把握を行なう技法がある。これは「難経」と呼ばれる三世紀以後に成立した古典が源流の技術であるが、非常に繊細な脈状分類を標榜したものであったため、大陸では廃れてほとんど用いられては来なかった。しかし上記腹診同様、我が国においてはこの技法が精錬され、幕末から戦前にかけて台頭した皇漢医学の潮流の中で、「経絡治療」として大成された。

これらの例は、伝来した技法を独自に深化発展させる、我が国の伝統的な文化受容の形態が、医学領域においても発揮されたものと言える。

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2009年06月29日 23:15に投稿されたエントリーのページです。

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