ゆとり教育をすすめていたデンマークでも、OECD生徒の学習到達度調査 (PISA) の結果が下がり、学力低下が議論になった。教育改革として、義務教育の1年早期化などが議論されている。学校の現場では学力向上を目指した教育改革に反発があるものの、生徒の親は学力低下への不安が強いようである[23]。
しかし、同じくOECD生徒の学習到達度調査(PISA:数学・科学・読解力の3教科のみ)においてトップの成績をあげ、全ての項目で日本を上まわったフィンランドは週休二日制であり、授業時間も日本よりかなり少なく、また、「総合的な学習」に相当する時間も日本より多く、「ゆとり教育」に近い内容である。
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授業の組み立て方や教科書の選定など、教育内容の大部分を現場の裁量に任せられているという特徴もあり、学習塾や偏差値も存在しない。フィンランドで講師を務めたこともある中嶋博早大名誉教授は「落ちこぼれをつくらない、というだけでなく、楽しんで学ぶことがフィンランドの教育の特徴」「日本や韓国が高得点をあげていた過去の国際調査は、詰め込まれた知識量をみるものだった」「暗記や暗唱が中心の教育に戻したり、授業時間を増やしたりする方法では、日本の教育が抱えている課題は解決できない」として、時数削減や総合的な学習と「学力低下」は無関係であると述べている。
フィンランドは授業時間は少ないものの、様々な教育の工夫が試みられている。多くの学校で学費が無料であるため、低所得の世帯でも安心して教育を受けさせることが出来る。